2018年03月31日

[自炊] XnConvertで明るさ補正・トリミングする

 傾きを補正した画像は、次に明るさを調整し、トリミング(不要な部分を切り取る)する。

 複数の画像をまとめて加工できるソフトが必要になる。
 Photoshop のアクションを使うとそういうことができるのだが、これだけのために毎月1000円くらいを払うのは嫌だ。それに高機能な分、使いにくい。
 フリーのそういうソフトをいくつか試したところ、XnConvert が使いやすかった。

使い方

・画像を全選択して「入力」タブ内にドロップする
・「動作」タブで画像を加工する

 加工前/加工後を確認するには、「変換前/変換後」を切り替える方法と、動作のチェックをオンオフする方法がある。
 「変換前/変換後」は、拡大しているときに使うと位置がずれてうまく確認できない。また一部の動作だけの効果を確認することができない。なのでチェックのオンオフを使うことが多い。

追加する動作

 「動作を追加」から、以下の項目を追加する。

●画像>深度を変更
 グレースケール画像(8bit)を読み込んでも、そのまま出力するとカラー(24bit)になってしまうので、ここで「グレースケール(256)」を指定する。元がカラー画像なら不要。
 [JPEGはディスク上では圧縮されるため、モノクロの画像なら8bitでも24bitでもファイルサイズはあまり変わらない。しかしアプリで画像を開いたときはメモリ上に展開されるため、カラー(24bit)のメモリ消費量はグレー(8bit)の3倍になる]

●画像>リサイズ
 スキャナで読み込んだ画像は少し縦に伸びているので縮める。
 モードを「ズーム調整」にして、[幅:100%|高さ:99.7%]「パーセント」などとする。リサンプルは「Lanczos」がシャープでおすすめ。
 事前に、自分のスキャナがどれだけ縦に伸びるか確認しておく。

●マップ>カラーバランス
 黄ばんだカラー画像を扱う際、黄ばみを消す。
 黄色の補色である青と緑を上げる。割合は[青5・緑2]といったところ。
 画像の本来白い筈の部分が実際に白く(RGB値が均等に)なるように調整するのだが、RGB値を調べるツールがない。仕方ないので厳密にやりたいならスクリーンショットを撮って(Alt+PrintScreen)ペイントソフトで調べる。

●マップ>レベル
 コントラストを調整して、紙のざらざらした質感と裏写りを白く飛ばし、黒を引き締める。

 紙の質感が残っていると、情報量が増えるためファイルサイズが増える。白で飛ばすと明るすぎるというなら、読むときに電子書籍リーダーの明るさを下げる。
 ただしカラー原稿で地色などが入っている場合は、白飛ばしさせずに残す。
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 白で飛ばすのも黒を引き締めるのも、なるべく文字が痩せない/太らないようにする。文字が読みにくくなるため。

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 紙の質感を飛ばしつつも文字が痩せないようにするわけだが、両立できない場合は、文字が痩せないのを優先した方がいい。多少質感が残ってもファイルサイズが少し増える程度だが、文字が読みにくくなるのは目に悪い。
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 値は、スキャナや紙の色にもよるが、スキャン時に色調整をしてない場合のグレーだと大体、黒70/白240あたり。

●画像>キャンバスリサイズ
 画像の上下左右の余白をある程度切り取り、サイズを揃える。
 サイズがバラバラだと、電子書籍リーダーで見開きで表示したときに左右の大きさが不揃いで見苦しい。
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 また、スキャンしたままだと縁に筋が入る場合がある。

 大抵の電子書籍リーダーには余白を省略して表示する機能があるが、これは余白が無地じゃないと使えない。縁があると余白と判定されないので、縁を切り取る。
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 同じ大きさの本を続けて作業すると、キャンバスリサイズのサイズをあまり変えなくて済む。

出力する

 「出力」タブで出力先と形式を選択する。
 毎回出力場所を指定するのは面倒なので、出力用のフォルダを作り、そこに出力されたファイルを手作業で移動させる。
 ここでの出力が最終ファイルになるので、JPEGで出力する。

●JPEGの設定
 画質:以前書いたように80あたりを推奨する。
 ハフマン表最適化:フォトショの最適化と同じ。少しサイズが減る。
 サブサンプリングファクタ:ここを「最高品質」にしないとガタつく
 他はどれを選んでも変わらない。

確認する

 動作の中で特にキャンバスリサイズは、縁が残っている/必要な所まで切り取っている可能性があるため、作業後にざっと確認する。
 Massigraで見開き表示にしてホイールをコロコロさせるとすばやく確認できる。見開き表示にすると画像同士が隣接するため、縁が残っているか確認しやすくなる。

posted by 葛 at 20:29 | Comment(0) | 自炊(電子書籍)

2018年03月28日

[自炊] eTilTranで傾きを補正する

 スキャンした画像は少し傾いているので、これを補正する。

 Windows には eTilTran という傾きを補正するフリーソフトが公開されているので、これを使わせてもらう。

簡単な使用手順

・[ツール>設定>傾き検出]で傾きを検出する角度を設定する。0〜1くらいでいいと思う。
・文字の本の場合、ノンブル(ページ数)の位置を確認する
・画像ファイルをドロップする(どれか1枚ドロップすればフォルダ内の画像がすべて読み込まれる)
・小説かコミックか、小説ならノンブルの位置を指定する
・自動的に傾き補正が行われる
・以下の点があるページは正しく補正できていない可能性があるので、確認していく
  - 「種別」が不明、「縦書・横書」の認識が間違っている所
  - 「計測」が「不明」になっている所
  - 「補正」が濃い青になっている(自動補正で大きく傾いた)所……傾き認識が誤った可能性がある

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 文字のみのページは、ほぼ確実に自動補正のみで済む。
 文字と図のあるページ・漫画のページは、自動補正だけではうまく補正できないことがある。漫画は、そもそも枠線がちゃんと直角・平行に引かれていないことも多い。

 手動で補正するときは、マウスのホイールで画像を回転させる。
 このとき画像がボケることがあるが、これはプレビューの画像がこうなっているだけで、出力すればくっきりする。

出力

 グレースケール画像は8bit、カラー画像は24bitにする。

 BMPで出力する。このファイルは作業が終わったら消すので、別にサイズを節約しなくてもいい。
 ちなみにPNGにした場合の出力時間は、8bitだとBMPと変わらなかったが、24bitだと2倍弱延びた(OSによって違うかもしれない)

 出力先は、デフォルトでは画像ファイルと同じフォルダに「!変換データ」というフォルダを作りそこに出力する。
 この画像は中間ファイルなため後に削除するが、スキャンした画像はバックアップのために保存しておくので、この「!変換データ」は上の階層に移動させておくといい。

重大バグ

 Windows7 で、eTilTran にグレースケールJPEG・グレースケールTIFF(8bit)を読み込むと、4bitに減色される。GDI+とかのバグらしい。
 なので、グレー(白黒)画像はスキャン時にBMPにしておかないといけない。

 モアレ除去のために約600dpiのJPEGでスキャンしたグレー画像は、先に XnConvert でモアレ除去・約300dpiに縮小し(やり方は後の記事で書く)、BMPで保存し、eTilTran に読み込む。

余談

 今のところ、傾きをまともに補正できるソフトは eTilTran しか見当たらない。もう開発が止まっているし、これが使えなくなったらとても困る。
 こういうソフトはスキャナにつけるべきだと思うのだが、DR-C240付属の傾き補正ソフトは機能不足でまともに使えない。

posted by 葛 at 23:26 | Comment(0) | 自炊(電子書籍)

2018年03月23日

デジカメとスマホのカメラ比較

●デジカメ
 Canon IXY620F
 発売日:2013年8月29日
 発売時の想定直販価格:2万3980円

●スマホ
 Google/LG Nexus5X
 発売日:2015年10月20日
 発売時の直販価格:5万9300円(16GB)

 Nexus5XのカメラアプリにはHDRというモードがある。Googleのサイトに説明は載っていないが、露出を変えて何枚か撮影し合成することで、ダイナミックレンジ(明るさの幅)を広げるものだろう。白飛びと黒潰れがなくなりやすい。これも比較対象に入れる。

細部の描写

 IXY620Fの方が広角なため対象物の解像度が少な気味だが、それを考慮してもNexus5Xの方がシャープで精細。
 しかしシャープが過ぎるとジャギが目立つ。適度にぼやけている方が絵として見やすい面もある。

全体の明暗・色

 ダイナミックレンジは[Nexus5X HDR > IXY620F > Nexus5X]。

 IXY620Fの明暗のバランスが自然。
 HDRで黒潰れが解消されていない。いつもうまく働くわけではないようだ。

 HDRはカバの青さが平坦になっている。

●全体的に
 IXY620Fはとても自然で空気感がある。
 Nexus5Xはコントラストが高く、どぎつくなる傾向がある。

暗部

 色がだいぶ違うが、人工的な光なのでどれが正しいのかはわからない。
 HDRは情報量が多くてくっきりしているが、ネオンに光のぼやぼや(グロー)がないのは不自然ではある。
 暗部はノイズが出やすい(下部の拡大画像)。IXY620Fはノイズが少ないが、全体的にぼやけているので、そのせいな気もする。

 HDRの効果がよく出ている。ただし空が平坦になっている。

まとめ

・IXY620Fは色・明るさが自然で、空気感もある。ややボケるが、それも自然に思える。
・Nexus5Xはシャープだが、ダイナミックレンジが狭く、コントラストが高い。
・Nexus5X HDRはダイナミックレンジは広がるが、明るさのバランスが不自然になることも多い。

 絵として写真を撮るならやはりデジカメが良い。スマホは記録用としてなら申し分ない。

●余談
 ・HDRにオートというモードがある。明暗のコントラストが強い場面でHDRを自動的にオンにすると思われるが、一度も働いたことがない。
 ・前機種のNexus5では、HDRを使うとジャギが目立った。同じGoogleのカメラアプリでも、機種によって調整されているようだ。
 ・IXY620Fはハイスピード動画機能(秒間120,240フレーム)がウリだったのだが、Nexus5Xにあっさりとそれを上回る機能が搭載された。やはりスマホはCPUが速いからだろうか。

 猫がかわいく撮れるのは……全部

 と言いたいところだが、動く被写体では連射機能のあるIXY620Fが勝利。
 スマホでも、カメラアプリによっては連射機能がある。

posted by 葛 at 19:59 | Comment(0) | その他2Dグラフィック