2018年04月29日

[自炊] なぜ自炊するか

 現在販売されている電子書籍は、

●将来読めなくなる可能性がある
 Kindleなどの電子書籍はDRM(コピーガード)が入っており、専用のアプリでしか閲覧できない。サービスが終了したら読めなくなってしまう。
 資料をたくさん買い集めても、将来それらがすべて読めなくなってしまうかもしれない。リスクが大きすぎる。
 長い間保存しておきたい本を買うには向いていない。雑誌みたいに気軽に読み捨てできる本を買うためのもの、としてしか使えない。

●全文検索できない
 専用アプリに、複数の本をまとめて検索(全文検索)する機能は、たぶんない。
 例えば社会心理学の電子書籍を複数持っていて、「生理的欲求」という単語が載っている本を見つけたいとき、全文検索できれば一発で見つかる。できなければ、1冊ずつ開いて検索しないといけない。

●アプリがいくつもあって煩雑
 運営会社ごとにアプリとタブレット(Kindleなど)が分かれているから、複数のアプリを利用していると「あの本はどのアプリで買ったっけ?」となる。
 それを避けるために1社のサービスに絞ろうとせざるを得なくなり、消費者の行動を縛る。
 運営会社が利益を独占するために、プラットフォーム自体を作り上げようとしているからだ。消費者の利便性は捨て置き。

●大企業ばかりが儲かる
 そのため、終了する可能性が低いAmazonなどの大企業のサービスに利用者が集まる。そうすると中小企業の参入が難しくなり、大企業ばかりに富が集まり、市場を独占する。

●値段が高い
 将来読めなくなる可能性があり、漫画などは紙の本より解像度がだいぶ低いにもかかわらず、紙の本の8〜9割程度の値段で売られている。
 紙代も印刷費も輸送費もかからないのにこんなに強気な値段設定で各社横ならびなのは、カルテルみたいなことをしているのだろう。

●レンタルにすればいいのに
 将来終了する可能性のある電子書籍サービスは実質レンタルのようなものなのだから、最初からレンタル期間を48時間とか7日間とかにして、その分値段を下げればいいのに。
 Renta!というレンタルサービスがあるが、レンタルできない本が多い(無期限レンタルと書かれている)。発売元がレンタルを許可していないのだろう。
 電子データなのだから、様々な販売形態が考えられる。商売のネタを考えるのが得意なIT系起業家が、電子書籍に関しては保守的なのは何故なのか。

●DRMはいらないのでは
 ネットで販売されている曲には以前はDRMが入っていたが、今は入っていない。電子書籍もDRMはなくていいんじゃないのか。

自炊する理由

 ということで、現在の電子書籍は不便すぎるので自炊が有効になる。
 日本の家は狭くて本の置き場所に困るのだから、電子空間は積極的に活用すべきだ。

 もちろん古本だと安く手に入るというのも大きい。
 電子書籍が普及しても、販売開始から時間が経った本は安く販売するとか、出版社の利益は確保しつつも、何か値段が下がる仕組みはあった方がいいと思う。でないと1人が読める本の数が減ってしまう。

自炊しない方がいい本

●辞書のように、部分的に引くことが多い本
 電子書籍は、目当てのページを出すのに手間取る。検索ができる利点はあるが。

●装丁の立派な本・愛着のある本
 本はインテリアの一部だという考え方があるらしい。
 また絵本などは、データとしてよりも物として存在していることに価値がある。

posted by 葛 at 22:17 | Comment(0) | 自炊(電子書籍)
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]