スキャンして連番画像にしたファイルは、そのままだと扱いにくい。誤って一部のファイルを削除してしまいそうだし、ファイル数が多いと移動やコピーに時間がかかりそうだ。
なのでファイルを1つにまとめるのだが、主に2つの方法がある。
1. PDFにする
2. CBZ(ZIP)にする
●利点
・OCRで透明文字を埋め込めば検索ができる
・右綴じか左綴じか設定しておける
●欠点
・ビューワーでの動作が重い
・アドビのビューワーがバージョンアップで年々使いにくくなる
・他のいいビューワーが少ない
・埋め込んだ文字は編集できない。OCRのミスを修正できない
CBZ
CBZは、ZIPの拡張子を「cbz」に変更しただけのもの。だが電子書籍のフォーマットとして普及しており、電子書籍リーダーが対応している。例えば Android の Perfect Viewer は、CBZの最初の画像をサムネイルとして表示する。
●利点
・簡単に作成できる
・いろんなビューワーで開ける
●欠点
・文字の埋め込みはできない。検索はできない
・目次や右綴じ左綴じなどの設定もできない
文字はPDFかCBZ、漫画はCBZ
細かい点を除けば、PDFの利点は透明文字の埋め込みだけだ。だから、
・文字の本……PDFかCBZ
・漫画 ……CBZ
になる。
CBZの作り方・使い方
●圧縮
CBZを作る際は、無圧縮のZIPでいいと思う。JPEGはすでに圧縮されているため、ZIPで再圧縮してもファイルサイズはほとんど減らない。処理時間が無駄にかかるだけだと思う。
無圧縮のZIPは 7-Zip で作れる。
●サムネイル
Windowsでは、CBXShell を入れればサムネイルが表示される。
●Massigraなどのビューワーで開く
中身はZIPなので、ZIP用のプラグインを入れる。ただし拡張子cbzに対応できないといけないので、拡張子の追加ができる
ax7z.spi を使う。
Massigraなら[その他>プラグイン設定...>書庫用プラグイン>ax7z.spi>設定...>User defined]に「;cbz」と追加する。