2016年12月09日

GIGAZINE、カラパイア、らばQ は著作権侵害の違法サイト

 〔約1900文字|読了の目安:3.8分〕

 あまり言われていないので書くけど、GIGAZINEカラパイアらばQなどは、海外サイトの記事を無許可で翻訳して記事にしている。

 GIGAZINの例えばこれは、海外サイトの記事を翻訳し、画像/ムービーのキャプチャを自サイトのサーバーに転載している(YouTubeの埋め込みはたぶん規約でOK)。どこにも許可を取ったと書いていない。

 カラパイアはこれ↓を見れば分かる。
 
 http://karapaia.livedoor.biz/archives/52111161.html

 これらはもちろん著作権侵害で、具体的には翻訳権の侵害になる。〈参考〉
 著作物を翻訳する権利は著作権者が持っているので、無許可で翻訳はできない。海外の雑誌を勝手に翻訳して発行したら駄目に決まっているので当たり前だ。

 らばQには著作権についての記述はない。どうも文体を崩しているので翻訳ではないと考えているのかもしれないが、翻訳でないとしても翻案=要約だ。これには翻訳権と同様、翻案権がある。
 それに他人のサーバーの画像を無許可で自サーバーにコピーするのは公衆送信権の侵害だ。他人が撮影した写真を、紹介だからといって勝手に雑誌に載せたら駄目に決まっているので当たり前だ。

 ところがどのサイトとも、その駄目に決まっていることを堂々と行い、アクセス数を稼ぎ広告収入を得ている。完全に違法だ。
 相手が海外だからバレないだろうと考えているわけだ。
 翻訳は複数のスタッフが行っているが、無償で翻訳をする人が複数いるわけないから、当然報酬をもらっている筈だ。「非商用だから無許可でもいいと思った」という言い訳は通用しない。

 非商用といえば、らばQはこんなことを書いている。
 
 http://labaq.com/archives/51019946.html

 「アクセス増加や広告収益などの目的で」他人の記事を勝手に翻訳して公開している奴が何を言っているのだろうか。

よくある言い訳

 上のカラパイアの文章にもあるけど、無断転載などをしているサイトで、どこの誰が使い出したか知らないが「著作権の侵害を目的とするものではありません」という言い訳をよく見かける。

 当たり前だが、著作権の侵害を目的としていないからといって、著作権侵害が許さるわけではない。
 そもそも著作権の侵害をする人、例えば海賊版の映画やアニメを公開したり観たりする人って、「よーし、これからこの著作権者の権利を侵害してやるもんね〜。うっしっし」とか思いながら行為に及ぶのだろうか。違うだろう。お金を払うのが嫌だから結果的に侵害してしまうんだろう。

 こんな頭の悪い言い訳を使う人は「私は頭が悪いです」と宣言しているも同然なので考え直した方がいい。

 本来は海外サイトに使用料金を払って翻訳するべきなのだが、その金と手間が惜しいから無許可でやっている。そしてその結果の利益は得ている。どう見ても泥棒だ。

誰しも著作権を侵害してはいるが

 とはいえ、ネットを利用していれば誰しも多かれ少なかれ著作権は侵害しているものだ。
 YouTubeには違法アップロードが大量にある。海外のコンテンツだとどれが違法か判断するのも難しいから、知らないうちに違法なものを鑑賞していることもあるだろう。

 だからといって、GIGAZINらが許されるわけではない。
 同じ著作権の侵害でも例えば、二次創作の同人誌はOKだが、海賊版(丸ごと複製)はNGといったように、ここまでならOK、ここからはNG、といった、世間の合意として大体の線引きがある(著作権侵害は親告罪なので訴えられないと問題にならない)

 GIGAZINらは、無許可で他人の著作物を利用して利益を得ているから、明らかにNGだ。これが許されるなら、中国の企業がたまにやらかす著作権侵害も許されてしまう。

らばQのモラルの低さ

 らばQのこちらの記事。
 猫たちがミルクの取り合いをしてるかと思ったら…「あれーっ!?」(動画)

 元のYouTubeのコメント欄でも指摘されているが、これは10秒のところから逆再生している。実際にはミルクを譲り合ってはいない。

 猫の習性について誤った知識が広まると良くないと思って、らばQにこの件を(丁寧な文章で)指摘したら、無視された。
 記事内容の正誤などどうでもいいらしい。当たり前のように著作権侵害をしている連中のモラルなんてこの程度ということだ。

GIGAZINEは他人に厳しく自分に甘い

 GIGAZINEは、新聞やテレビといった従来のマスコミに批判的だが、そんなGIGAZINEが記事をアップした後に間違っていた箇所をこっそり修正するのを目撃したことがある。情けない連中だ。

 「GIGAZINE」が抱えている10個の問題点まとめ

posted by 葛 at 20:45 | Comment(3) | 語ってみた
この記事へのコメント
http://positionx.sblo.jp/article/177982311.html

たまたま「カラパイア」と入れて検索しててこのページに行き当たりました。

著作権に詳しい方のようなので、敢えて書きますが、ご自分でも「著作権侵害は親告罪なので訴えられないと問題にならない」と書かれてますが、より正確には「著作権侵害は親告罪なので著作権者が実際に訴えない限りは、著作権侵害としての要件を満たし」ません。
よってそのような訴えが実際にあって裁判になって「著作権侵害である」という判決が確定したのでない限り、著作権者ではない第三者が当のページを勝手に「著作権侵害行為である」と断定したり、それを非難したりすることは、法律を通さずに第三者が独断で個人的に「リンチ」を加えるのと同じ事で、それ自体が一般の第三者個人の分を越えた違法行為である可能性があります。法的な要件を満たして実際に公権力により権利が制限されてる場合でもないのに、第三者である一個人が勝手にそれを著作権侵害行為だと決めつけることは出来ません。
例え一見するとそのように見えたとしても、実は元々の著作権者自身が特にそれを訴えるつもりも無いのかも知れないので、故にこそ著作権侵害は日本では親告罪なのです。

尚、翻案権という言葉も使われてますが、日本の著作権法では文章表現そのものについての権利は保護してますが、内容そのものやアイディアについては保護されてませんので、外国との特別な契約の中でそのような言葉が使われてるケースがあるのは事実ですが、日本国内の著作権法上でそのような権利が明文化されてるという事は、無かったように記憶しています。

繰り返しますが、日本の法律では元々の著作権を持つ側が実際に訴えない限り、著作権侵害にはなりません。つまりそれが「侵害犯罪行為」として成立すべき肝心な要件をを満たしていないので全然「犯罪」ではないのです。
あなたは「そうしたページがありますよ」と著作権者側に通報することは出来ますが、権利者でもないのに勝手に正義感から名指しで批難するという社会的リンチを実行する特権は無いのです。
そうした批難は権利者自身の判断に任せなければなりません。

以上


Posted by 多田冬彦 at 2017年04月07日 01:29
 「第三者が当のページを勝手に『著作権侵害行為である』と断定したり、それを非難したりすること」は法律的に許されない、という条文なり判例なりの客観的根拠をお示しください。
 その説明では、あなたの親告罪についての解釈がそうである、ということしかわかりません。
Posted by 伊藤 学(ブログ主) at 2017年04月07日 15:40
 こちらにも「親告罪は訴えられるまで罪ではない」と主張している人がいるが、根拠を聞かれたら答えられていない。
 https://twitter.com/DoGA_CGanime/status/866830845847289856

 こちらでは弁護士が「基本的にダメな行為」「侵害にもなり得ます」「著作権侵害になります」と述べている。
 https://www.bengo4.com/internet/n_6133/

 これは私見だが、人は、ちゃんとした根拠を持った意見は冷静に述べられるが、思い込みでしかない意見を述べるときは頭に血が上る傾向がある。
 「自分の思い込んできたこと=自分を形作ってきたこと」という面があり、それを否定されることは自分を否定されるように感じるからだと思う。
 間違ったことを言って恥をかかないためにも、ちゃんとした根拠を持っておくことは重要なのだ。
Posted by 葛 at 2017年05月27日 14:47
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